パシフィック ネィバーフット コンソーシアム(太平洋近隣協会)
概要
背景
パシフィック ネィバーフット コンソーシアム(太平洋近隣協会) はパシフィック
リム(環太平洋連合)諸国の高等教育機関における情報交換の可能性を最大限に広げるべく、
コンピュータ及び情報技術の開発と推進のため設立された機関である。単に遠距離の情報交換を
可能にするという程度のものではなく、あたかも隣人であるかのようにバーチャル
ネィバーフットとして、情報が交換できる技術の開発を目標としている。
太平洋に環在しているパシフィック リム諸機関をバーチャル ネィバーフットに移行させる
最も効果的な方法は、まず教育機関どうしの情報交換によって始まるのであるという認識からこ
のパシフィック ネィバーフット コンソーシアムは出発した。コンソーシアムはカリフォルニア
大学バークレー校において発案され、パシフィク リムにおける有力教育機関の協力の下、企業
からの協力、ウイリアム フローラ ヘウレット基金からの援助を受け今日に至っている。
知識共有技術の向上にともない、中等教育にも漸次に対象を広げてゆく計画であるが、基本的な
焦点は大学レベルでの教育推進であり、コンピュータ ネットワーク技術の効果的利用法に最大の
関心を置く。情報交換の統一規格、情報共有協定、情報交換の促進、(経済、医療関係等の)即
実用的なものから、(遠距離教育、図書交換など)教務上利用価値あるも、ならびに(保存資料、
美術史などの)学術的データに及ぶコンピュータ処理可能情報資源の拡張、などの諸点の達成に
向けた組織の建設に努力が払われている。
情報交換活性化を考える場合、参加国の高等教育諸機関は、より大きな社会の縮図であり、
従って同様の問題に直面しているとの認識に立ってコンソーシアムは企画されている。
もしパシフィック リムの知識人達がパシフィック ネィバーフットになることができたなら、
国家的レベルで直面している情報交換の問題は従うべき明確な機能的モデルを持つことになる
であろう。これらの目的にむけ、以下の諸点が目下の研究対象である。
1)現時点での通信技術によって何が可能か、何が利用できるのか、将来何が見込まれているか、
参加者間の効果的調和ある情報交換を行うため何が必要か。
2)効果的通信のため必然的な、文字コーデング、フォーマット、プロトコールなどにおける統一規格
3)現行の技術で利用可能な図書、データベース、文書などの情報資源の把握
16か国、33の諸機関から80名の代表者が、1993年1月14と15の両日にわたり、
ハワイのホノルルで開催された第一回PCN創立集会に会し、上記の目標達成のため協力することを
誓い、パシフィック ネィバーフット コンソーシアムの設立に合意した。
実行委員は以下の議題で意見を交換した。
1)インターネットへの参加
2)図書、データベース利用についての規格統一
3)高等教育機関だけでなく、小中等教育機関における、遠距離教育の利用
PNCデータベースは、現時点においてはパシフィック リム諸国におけるデータベースの全てを
占めるのであるが、参加機関は漸次補助データを追加してゆく。
パシフィック ネィバーフット コンソーシアムの会員は(1)学術的、文化的なデータ通信の改善
という目標を達すべくコンソーシアムに参加しているパシフィック リム諸国の私立ならびに公立大学、
(2)教育、文化交換、国際協調に関心を寄せる諸機関 (3)情報処理、交換に関心ある企業または
政府機関などによって構成されている。会員の共通テーマはひとしく情報交換の改善である。
パシフィック ネィバーフット コンソーシアムの会員はコンソーシアムの諸活動に充当する人材
提供ないし費用負担という形で貢献関与することが要求される。年間会費として5,000米ドル(低所得
諸国に対しては、2,000米ドルの優遇措置が適応される)さらに、参加機関はコンソーシアムの活動
やプログラムの開発に必要な人材と費用を適時貢献する。コンソーシアム活動の参加者は、主に参加
機関における情報関係の主任格であることが望ましい。あくまで参加機関の任意であり、参加者
はそれに限られるのではないが、コンピュータ、テレコミュニケーションの主任、図書館員、
または機関の代表者格のコンソーシアム参加が望ましい。
コンソーシアムが効果的に運行する機関であるためには、会員の中で自給自足でなくてはならない。
例えば利益という点から見るに、コンソーシアムの会員の数は確固たる財政基盤を与えるに十分なもの
でなくてはならない。コンソーシアムが提唱しているシステムは、学術的価値があるだけでなく、
商品として実益をもたらすものであるから、会員の対象は教育機関だけでなく、広く企業や政府機関
も含むものである。
1993年の設立以来、PNCは情報交換システムの開発と執行に努めてきた。1994年1月
ホンコンで、1995年1月バンコクで定例会が開催され、つぎの例会は1月17日から19日
までメキシコシティーで開かれる予定である。
コンソーシアム目下の課題:
%知識ベースの情報交換、ないし知識ベースが最大限に利用できるシステムの開発
%既成の一般的なオペレーティング システムの条件の下で、多様な知識ベースに透明なアクセスを
可能にするプロトコールの選択ないし開発
%多国語環境に伴い、異言語使用また異グラフィク フォーマットの混在に伴う諸問題の克服技術
%文化交換、経済交換の可能性
%高解像度イメージ情報の効果的伝達方法
%種種のオブジェクトから光学処理したデータの通信を可能にするデータ管理システムの開発
現在の活動
1995年1月30日現在、PNC会員は以下の三点に焦点を合わせ活動している。
1。パシフィック リムのためのWWW ネットワーク サーバーの開発と管理
2。電子パシフィック博物館の開発と営業
3。パシフィック リム参加大学間の統一的図書館情報交換システムの開発
次頁はパシフィック リムの総合地図
任意の地域のデータベースのリストの参照は、まず希望の地域にポインターを当てクリックして
下さい、さらに詳しい地図が出ます。さらに任意の小地域をクリックによって選択すると、その地域
または国に関するデータベースのカタログが参照できます。